代償性発汗はつらいよ

代償性発汗はつらい

私は十数年前に手汗がひどくて、どれくらいひどいかというと手汗がしたたってしまったりノートがふやけてしまうような手汗でした。お医者さんに見せたらレベル3だそうです。一番ひどいやつですね。

では代償性発汗とは何でしょうか。私のようにひどい手汗を止めるための手術ですがその手術をした副作用が代償性発汗です。これは手術をしても出る人と出ない人がいてネットで調べたら右と左の手術を時間差で行うことでリスクを減らせるようです。

私の時はまだ情報があまりなかったような気がします。この手術に関して絶対に焦らずにしたほうがいいですね。私の場合は手のひらの尋常ではない汗を止めたいばっかりにすぐに手術に踏み切ってしまいました。手のひらからは全く汗が出なくなりましたが後悔しています。

 

代償性発汗の人が困る場面

電車

では実際どんな時に代償性発汗が困るのでしょうか?例えば電車に乗ると少し暖かく感じることがあります。寒いときに温かい電車はありがたいのですが私の場合は乗って体があったまってくると止まることのない汗が出てきます。

オフィスワーク

またオフィスのようなところでほかの人が快適なくらいの温度でも少し熱く感じて汗ばみます。しかも一度汗が出ると栓が取れたようにとめどなく汗が出てきます。また少し緊張しただけでも汗が出ます。それでオフィスワークも難しく感じます。

その他の仕事

体を動かす仕事はそれだけでも難しくなってきます。少し体を動かして温まってくると汗が噴き出してきます。実際に常にクーラーの近くで作業できるのならよいですがそんな職場はあまりありません。

私の経験ですが、以前冷蔵庫の中で仕事をしていましたがそこで半そでで作業していた時は割と快適でした。まあ代償性発汗の人にとってほかの職場から比べたら快適ということで寒いものは寒いですが、普通の人はジャンバーなどを着ているところを半そでで作業いています。

それでも作業しているときに汗をかくことがありあまり汗をかくとぎゃくに寒くなるので体温調整はかなり大事になってきます。

また代償性発汗の人は汗染みも気になってさらに汗をかいてしまうという悪循環もあります。

代償性発汗の人の生きる道

代償性発汗の人の生き方の選択肢はあまり多くないと思います。どんな選択肢があるかというと先ほどの冷蔵冷凍庫内で働くというものと、在宅のみで働くこと、あとは新聞配達です。朝刊のみですが夜から朝にかけての仕事なのであまり人目が気にならないですし、夏場でもバイクで涼しいのがいいですね。

また運送業も自分でクーラーを管理できるのでいいかもしれませんが、荷物のておろしなどがあると体温が上昇してしまうので大変かもしれません。自分の中でできる仕事と言えばこの4個しかありません。

私は今夜勤の封筒を作る工場に派遣で行って二日目になりますが、もう限界を感じています。職場としてはクーラーが効いているほうだと思いますが工場なので機械が動いていて夜勤といえど温かくなっています。

クーラーもスポットクーラーで作業範囲内だけが涼しい状況です。まあ普通の人ならば快適な作業場所と言えるかもしれないですが、代償性発汗の人にとっては難しい職場と言えます。

仕事以外でも大変なこと

仕事以外でも大変なことが多いです。

外出

例えば真夏は絶対に外を歩くことはできません。すぐに汗が噴出して大変なことになります。海や川やプールなどは入ってしまえばいいですがそこにたどり着くまでが大変だったりします。少し暖かな日でもつらいです。

味覚性発汗

すっぱいものを食べると発汗してしまいます。外食だと回転ずしのがりが食べられません。また熱いものも体温が上がってしまうので難しいです。ラーメンも体がよっぽど冷え切ってないと食べられません。

就寝時

まずあまり暖かくして眠ることができません。羽毛布団などは暖かくて気持ちいいですが寝ている間にびしょびしょになります。真綿の布団なども気持ちいいですが使えません。それで相当通気性のいい布団を使わないとかびます。

眠るという簡単な行為さえ結構気を使います。私は板で手作りのベットにそのまま布団を引いて寝ています。ベットほどの快適さはありませんが朝起きて布団がベシャベシャになっているよりはましなのでしかたがありません。

とにかく大変

このように代償性発汗は生きていくのに大変な疾患と言えます。代償性発汗はなかなか経験してみないとわからないかもしれませんが、本当に大変なので手汗の手術をしたいばあいは焦らずよく調べてからにしたほうがいいと思います。

最近は制汗剤などもたくさんありますのでいろいろ試してみるのもよいかもしれませんね。